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こんにちは篠原です。 皆さま、先日は絨毯展に沢山のご来店をいただきまして誠にありがとうございました。 おかげで初日より例年を上回るペースでのご来店。想像を超える勢いであっという間の3日間でした。 ご都合でご来場いただけなかったお客様。是非とも来年こそは予定を作ってご来店くださいませ。 今回も本店の1Fの家具をほとんど移動させての大作業は骨が折れる作業でした。 疲れた心に、展示会中のお客様の笑顔や驚きの表情などをお客様の近くで感じることができ、やはり今年も開催出来て良かった!の一言です もちろん後片付けも大変な作業でしたが、展示会終了から約二週間、ようやく平生の装いに近づいてきました。 ここからは、お待たせしました。 絨毯展で運命の出会いをされたお客様宅に納品させていただきましたお写真を順次UPさせていただきます。 では、 T様宅のビジャー産の一枚をお披露目いたします。 絨毯フリークの方でもなかなか耳にしたことがない産地「ビジャー」 ビジャー産の絨毯は数あるペルシャ絨毯の産地の中でも結び目の細かさと堅牢さは屈指の産地です。 その重量が故に全国で行われている展示会でも滅多に数がやってこないいわゆる「業者泣かせ」といった顔を持つ一枚でもあります。 堅牢さは当店スタッフのお墨付きで、私は20年以上前から使用しているスタッフの一枚を知っていますが、「鉄の絨毯」「アイアンカーペット」っという名に恥じない昔のフカフカ感を今でも元気に維持しています。もちろんこれといった手入れもほぼしていません。 草木染で染められたウールはオーナーと過ごす年月と共に、何とも言えない上品な色味に変わっていき、その家の歴史を一番近くで証明してくれている一枚となるでしょう。 T様とお話していて私の”憧れ”とリンクする部分があり、T様のイメージをばっちり受け取ることが出来ました。 そのイメージとは 「大正ロマンスタイルです。」 明治時代の経済の自由化の流れの中で、欧米から沢山の文化が伝来して日本の文化と合わさって、日本の伝統的な和風建築のインテリアに海外のアールヌーボーやアールデコなどの当時世界の最先端の芸術の表現主義がミックスした時代のスタイルです。 私自身”憧れ”はあるものの、昔の伝統的な技法を用いた和風建築の家は探してもなかなか見つかるわけでありません。理想や夢を実現させる為に、まずは家探しからといった大きな大きな壁が立ちはだかります。 が、 なんとT様、現在住まれているのがこのイメージを実現させることが出来る和風建築のお宅でした。 大正ロマンスタイルへの想いもあり、今回そのスタイルのスタートを切る貴重なお手伝いをさせて頂きました。 まずはビフォアーからご覧いただきましょう。 床の間のある8畳の空間 写真を撮っている場所も続き間の8畳で本来はこちらに敷かれるという予定です。 接客していてよく聞くのが、 「ペルシャ絨毯の色や幾何学模様が和室に合わないんじゃない。」 いいえ。とんでもない。抜群に相性がいいのです。 今回その既成概念を一気に吹き飛ばすほどのインパクトのある納品になりました。 では、アフターを行ってみましょう♪ いかがでしょう? 和室100%の空間が一枚で雰囲気がガラリと変わってしまいました。 絨毯を敷いた瞬間、魔法にかかったようでした。 壁面や床面は目に入る面積が多く、イメージを変えるだけでお部屋の雰囲気を一変させてしまいます。 「よく模様替えをするなら家具を買い替えるよりもカーテンを変える方が」 っといいますがその通り。今回は模様替えを一つのアイテムでやってみたイメージです。 写真に収められていなくて悔しいのですが、絨毯を敷いてすぐにT様邸の猫ちゃんが一番にゴロンっと寝転がったのが印象的です。 やはり動物はどこが一番気持ちがいいのか分かるようで、納品後お客様からよくペットが絨毯を住処にしていると聞きますw 触ってみると益々この絨毯の頑丈さを感じます。まず、手で掘ってみても基盤まで達しないこと。そしてなにより詰まりすぎたウールのフワフワ感。 さらにT様邸のビジャーはビジャーの中でも珍しくシルクを使って結ばれています。 写真で見える白っぽい部分がシルクで仕上げてあります。シルク部分は使用すればするほど沈んでいき、ゆっくりとその絨毯の立体感を作り出してくれます。 これが裏面です。 どっちが裏か表かわからないくらい細かく結ばれた一枚は究極の実用品であるのと同時に芸術品と呼べる域に達しています。 もし、ブログをお読みの貴方の近くで、絨毯の展示をしているお店があるならば、是非立ち寄ってみて下さい。おそらくビジャー産の絨毯は特別展示数は少ないはず。もしかしたら展示していないところもあるかもしれません。 当店では大きなサイズの展示は今はございませんが、小さなサイズなら展示はございます。ぜひお立ち寄り頂きました折には当店で鉄の絨毯・アイアンカーペットをぜひ触ってみてください。その頑丈さに感動してしまうかもしれません。 また、ビジャー産の一枚はペットを飼っている方必見の最強の一枚 ズバリ私の押しの一枚ですょっ T様当店にご来店いただき、また当店での出会いを大切にされて信じて敷いてみようと思っていただき本当にありがとうございました 一緒に年を重ねれば重ねるごとに、今の満足感をさらに積み上げることができる一枚だと自負しております。 ありがとうございました。 篠原
by asahiblog
| 2016-03-27 20:46
| 納品日記
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